先生の中で、「もっと効率的に業務をこなしたい」や「最近授業がマンネリ化してきたからクラスに新しい風を吹かせたい・・・」
なんて思っている方いらっしゃるのではないでしょうか。
わたしもそんな1人です。
私はそろばんの先生で、現在は教室でのリアルの授業とオンラインの授業と両方行っています。
「もっと効率化でき、かつ子どもも楽しめるようなデジタルツールないかなあ・・・」と思い検索したり
周りの先生達に聞いてみたところ、色々と出てきました!
今回は海外発のものをメインに、先生向けのデジタルツールをご紹介します!
しかも無料のものを集めてみましたので、予算が・・・という方もぜひ試してみてください。
・最近授業がマンネリ化してきたので、新しいツールを導入したい先生
・海外ってどんなデジタルツールを利用しているのか、気になる方
海外の学校のデジタルツール導入事情
現在わたしが住んでいるドイツや、お隣の国オランダ、そしてオーストラリアとイタリアで先生をしている(た)友達にどれくらい教育現場でどれくらいデジタルツールを導入しているか聞いて見ました。
ドイツ
わたしが現在住んでいるドイツは、実はデジタルツールに関しては遅れを取っています。
ギムナジウム(日本で言う大学進学のための中高一貫校)の教室をいくつか見たことがありますが、基本的にはどこも黒板で授業をしています。
日本にかなり近いですね。
唯一インターナショナルスクールの多くは、黒板ではなくスマートボード(あとで登場します)や子どももiPadを持って授業を受けるのは当たり前のようです。
オランダ
オランダは国を挙げて教育にとても力を入れていて、デジタルツールにもかなり前向きのようです。
わたしが見た何校かの小学校や中高は、当たり前に黒板代わりにタッチしたり、書き込みができるスマートボードを先生達が使っていました。
教室内にコンピュータがあるのも、一般的なようです!
オーストラリア
オーストラリアはオランダ同様に、国がデジタルツールの導入に前向きのようで教室にスマートボードにプロジェクターがある学校が多いそう。
とくにオーストラリアは国土がでかく、田舎に住んでいる子ども達向けに通信授業の促進をどんどん進めているようです。
日本より1歩も2歩も進んでいますね・・・
イタリア
イタリアの公立の学校はドイツのようにまだ教室には黒板で講義型の授業をする学校が多いそうです。
しかし、私立やモデル校には既にスマートボード含むデジタルツールが導入されているんだとか。
コロナウイルス感染拡大により、対面授業ができなくなった時にイタリア政府はタブレット端末を全生徒に配布することも発表したんだとか。
(実際に完全に配布されたかどうかは、また別の話のようですが・・・汗)
それでもイタリアは、国を挙げてデジタル化を進める気は感じられます。
政府としてどれだけ教育に力を入れているのか、そして国民性も大きく関わるのかなと思いました。
日本は残念ながらこれから、という学校がほとんどですよね。
効率化の面でも、エコの面でもデジタル化をどんどん進むと良いですね。
海外発の先生向けデジタルツール5選
ということで、今回色々な国で教育に携わる友達に聞いた、海外の学校で実際に導入されている先生向けのデジタルツールをご紹介します。
用途としてはこの5つ
- 業務全般を効率化したい
- 授業を楽しくしたい
- 生徒や保護者とのコミュニケーションを円滑にしたい
- クラスで使うポスターや時間割、教材をおしゃれにしたい
- 教室内を静かにしたい
ということで早速1つずつ見ていきましょう!
ちなみに今回は無料で使えるものも多いので、まずは使ってみたいという方にもおすすめです。
①業務効率化ツール:feKara
feKaraは先生向け且つ、学校や塾向けの業務効率化のためのツールになります。
- 生徒の出席管理
- 生徒管理
- 試験のスコア管理
- 授業料等の会計管理
など先生が使えるツールもあれば、個人塾などを経営している人も使える、マネジメント関連の機能も利用できます。
生徒50名+先生5名までの登録は無料で使え、有料版になると600人の生徒+先生無制限で登録が可能です。
有料版は年間で$100なので大した額ではないですよね。
②授業をもっと楽しく!:Kahoot!
お次はオーストラリア発のKahoot。先生がクイズ形式でオンライン上で問題を出し子ども達も自分の端末から回答できる、言わばクイズ出題サービスです!
友人曰くオーストラリアの教育現場ではかなり普及しているようです。
何よりキャラクターが可愛い・・・!
とくにコロナショックにより学校に行くことができなくなり、オンライン授業を提供するしかなくなった時には大活躍。
使い方
先生は予めKahootで問題を作っておきます。
授業内で子ども達は先生が出した問題を自分の端末で回答します。
すると、生徒ごとに最終結果が発表!
難問正解したか、どこで間違えたかもKahoot上で見ることができます!
見た目も可愛く、ゲーム感覚で利用できるため子ども達からも大人気
基本的には無料で利用でき、より色々な機能がついた有料版も利用できます。
先生はユーザー登録は必要ですが生徒はログイン不要なのがありがたい!
③先生ー生徒ー保護者のコミュニケーションを円滑に!:Classdojo
Classdojoは実際にオランダの学校でも使っている学校があった
先生ー生徒ー保護者の3者コミュニケーションツールです。
まずこのモンスターみたいなキャラクターがなんとも可愛い・・・
生徒1人1人がモンスターを1つ選び、仮想のクラス空間にいます。
使い方
生徒は授業内で出された課題(デジタルポートフォリオ)をClassdojo上でアップし、そこに音声やデコレーションしたりできます。
先生はそのまま生徒の評価をすることもできますし、保護者もアクセスすることができるため
いちいち連絡帳などで様子を共有する必要もなくなります。
先生と保護者もClassdojo上のチャットツールでメッセージのやりとりや、写真を送ることもできます。
先生向けに授業内で利用できる音楽や、タイマーなど様々なツールも用意されていて、無料で利用が可能です。
クラスのポスターや時間割をおしゃれに:Canva
こちらはわたしもヘビロテしている時間割やポスター、バナーなど無料で作れるサービスCanva。
何がすごいかと言うと、とにかくおしゃれでテンプレートが豊富なので
「かっこいいポスターとか作りたいけど、センスないし・・・」って方も超簡単に作れてしまいます。
クラスで使う時間割や、ポスター、インフォグラフィックなんかも作れます。
詳しい使い方はこちらの記事でも紹介しているので、もし興味ある方はぜひ!
教室内を静かにしたい:Bouncyballs
こちらはかなりユニーク笑
なんと、教室内の雑音を視覚化するといういたってシンプルだけど実は結構使えるサービスです。
使い方
Bouncyballsにスマートフォンやパソコンでアクセス
マイクをオンにする
あとは自動的に音を測ってくれ、うるさいと画面に出ているボールが動きます。
ある一定以上の音量になると・・・
「Too loud!(うるさすぎ!)」や「SHHHHHH!(しー!)」と言ったメッセージが出てきます。
子どもが自分達でどれくらいうるさいのかを見れるので、先生自ら「静かに!」なんて言う必要もなくなりそう。
早速使ってみようかと思っています。
まとめ
今回各国の先生と話してみて、そして自分でも色々と調べる上で、こんなに良いツールがたくさんあったんだ、と気づくことばかりでした。
実は世の中既に便利なサービスで溢れているのに、ただ知らないだけ。
しかも無料で質の高いサービスもたっくさんありますね。
知らないって怖い・・・
今回ご紹介したサービス5つ改めてまとめると
目的 | 無料 | 有料版 | |
feKara | 業務効率化 | ○(生徒50人) | $100/年間 無制限 |
Kahoot! | クイズ形式の授業提供 | ○ | Pro $3/月 機能追加 |
Classdojo | 生徒-先生-保護者 のコミュニケーション |
○ | ✕ (完全無料) |
Canva | おしゃれに時間割等の 掲示物作成 |
○ | Pro 8.99/月 機能追加 |
Bouncyballs | 教室を静かに | ○ | ✕(完全無料) |
ぜひ色々と使って頂けたらなと思います。
わたしもせっかくなので、いくつか自分のレッスンで使ってみようかな〜って思っています!
また新しく見つけたらどんどん追記していこうかと思いますので、乞うご期待。
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