「毎日音楽を聞いているのに九九がなかなか覚えられない!」
「これから小学校2年生になるのに九九が心配・・・」
「小学生高学年なのに所々覚えていない九九がある・・・」
等々九九に関する悩みを持たれているお父さん・お母さんは多いようです。
今回はわたしがそろばん教室に来ているお子さん向けに実践している九九の覚え方をご紹介します!
小2の算数、かけ算九九が今後の算数が将来を決める!?
まずみなさんドラゴン桜をご存知でしょうか?
あまり勉強のできない生徒が、元ヤンキー弁護士の桜木先生に出会い東京大学に合格するという話で
漫画はもちろんドラマ化もされていますよね。
このドラゴン桜は話としても面白いんですが、いろいろな勉強方法がたっくさん紹介されていて先生のための参考書でもあるなと思い
わたしも大好きでいつも読んでいます。
さて、そのドラゴン桜の編集を務めている佐渡島さんという方がYoutubeで「小学2年生での単純な計算ができるかどうかで今後の人生を大きくわける」と仰っています。
興味ある方はぜひ観てみてください。
動画では「小学2年生の単純な計算ができないだけで、中学や高校に上がったときに数学が苦手」さらには「勉強が苦手」と感じてしまうお子さんが多いんだとか。
小学2年生の算数といえば「6+8」や「17-9」など10を超えた計算はもちろんですが、かけ算九九がはじまる時期です。
そのかけ算九九がすんなり覚えられるかどうかも今後の算数嫌いに大きく関わってくるのではないかと思います。
ということで、小学2年生の算数さらにはかけ算九九がいかに重要がご理解頂けたかと思います。
こんな覚え方していない?間違ったかけ算九九の覚え方
本題に入る前に、間違ったかけ算の覚え方もご紹介しておきます。
全てを否定するわけではないですが、結局暗記するのに魔法も近道もありません。
でも遠回りの方法はたくさんあるので、そこは避けることが大事です。
なるべく最短距離、最短時間で九九をマスターできるように、まずは避けたいNGのやり方もご紹介します。
九九の歌をひたすら聞く
Youtubeで「九九 歌」と調べると、本当に多くの九九を覚える曲が出てきます。
色んなキャラクターや、いま流行りの曲に合わせたもの etc…
でもこれだけで九九を完璧にマスターしたって子どもほとんど見たことありません!
(いたらむしろコメントください!)
英単語でも漢字でも、見たり聞いたりいわゆるインプットだけで暗記はよほどその能力の長けた人でないと難しいです。
(まれにインプットだけで長期記憶できちゃう人もいるようですが、ほんの一握りでしょう)
結局覚えるのに大事なのはいかにアウトプット、つまり一度覚えたものを書いたり話したりするか。
それが九九をはやく覚えるためのキーになっています。
九九の歌を流しておくのは別に悪いことではないですが、あまり効果はないのでご注意ください!
九九をひたすら書きまくる
先程アウトプット(書く、話す)が大事と書きましたが、正直書くのもあまりおすすめできません。
それで覚えられる人は良いのですが、 まず覚えにくいのと、九九がパッと出てこない可能性が高いです。
わたしの住むドイツではもちろん九九は覚えるのですが、日本のようなゴロ合わせはありません。
学校では91マスの表にひたすら書いていくようなのですが、それで覚えた気になるんですが
大人になっても九九がパッと出てこない人、間違えている人多くて驚きます。
ひたすら書きまくっている人は今すぐにやめましょう!
最短距離、最短速度でかけ算九九を覚える方法
ということでようやく本題ですが、九九を覚える方法を紹介していきます。
大したものを用意する必要はないので、読んだらすぐに実践できますし
4つのコツを抑えるだけで、最短距離でかけ算九九を暗記できてしまいます!
かけ算九九を覚えるために用意するもの
まずは用意するものですが、家にあるものでだけです。
- かけ算九九の表(語呂合わせものっているもの):2枚
- ストップウォッチ
- 蛍光ペン
- えんぴつ
たったこれだけ。
高額な教材も、スマホも必要ありません。
かけ算九九の表に関して
九九の表は語呂合わせがわかるものが良いです。
最近はなんと無料でもダウンロードできるものがたくさんありますね。
ちびむすドリル 九九表
紙1枚で1〜9の段すべてが見れると良いですね。
ストップウォッチに関して
ストップウォッチをどう使うかは後ほど紹介しますが、スマホを利用しても良いですし
子どもにあまりスマホを持たせたくない、という方は別で用意しましょう。
カウントアップ(0,1,2,3…)と下から測れるものです。
ボタンが大きくお子さんでも使いやすいので、わたしはこれを使っています。
蛍光ペンとえんぴつはなんでもOKです。
かけ算九九覚える順番
意外と大事なのが覚える順番です。
間違っても1の段→2の段→3の段・・・のように順番に従って覚えないでください!
ご存知の通り、「6の段」「7の段」「8の段」は覚えにくいですよね。
一方で「2の段」や「9の段」は意外と覚えやすい。
まずは簡単な段から覚えていき、難しい段は後回しにする
これは九九に限らず物事を覚える上での鉄則、覚えておいてください。
わたしが普段推奨している覚える順番は
- 2の段、5の段
- 9の段
- 3の段、4の段
- 6の段、7の段、8の段
3の段を先に覚えても良いですし、①〜③はある程度自由に。
④6の段に来る頃には「6×2,6×4、2の段や4の段で覚えた!」となるので
残り覚える必要のあるのは「6×6や6×8」のようなわずか9パターン、7の段は4パターン・・・
と覚えるのも段々と簡単になりますね。
かけ算九九を覚えるための4つのポイント
ということで、準備も順番もOKだったら具体的な練習方法に進みましょう。
覚える上で大事なポイントが4つあります。
- 一度に覚えるのは3つだけ
- 必ず声に出して読む
- タイムを測ることでモチベーションUP
- 覚えたことをだれかに発表する
ひとつひとつ見ていきましょう。
1度に覚えるのは3つだけ
例えば2の段を一気に覚えるのは大変です。
でも3つであれば結構簡単ですよね?
人間スモールステップの方がモチベーションを維持しやすいと科学的にも証明されているようです。
気になる方はこちらも併せて読んでみてください。
まずは3つずつ
「2×1=2(にいちがに)」
「2×2=4(ににんがし)」
「2×3=6(にさんがろく)」
ここだけを何度もリピートします。
この3つを覚えられたら、覚えた部分は蛍光ペンでマークしていきます。
2×3を覚えたら3×2も一緒にマークすることで数字を逆にすると同じ答えということを理解し
そして覚える量も減るので気持ち的にも楽ですよね。
そうしたら次のセット(新たな3つ)に進みますが必ず前覚えたセットもに追加する形で覚えましょう。
セット1:2×1、2×2、2×3
セット2:セット1に追加で2×4、2×5、2×6
セット3:セット1と2に追加で2×7、2×8、2×9
と言った具合です。
必ず声に出す
そして3つずつを必ず声に出して言いましょう。
見て覚えようとする場合は視覚だけ、しかし声に出しさらに耳で聞くと聴覚を使うことにもなります。
なるべく多くの五感を使うことで覚えるスピードも速いと言われています。
音やリズムで覚えましょう。
タイムを測ること
この4つの中で一番の核となっているのがこのタイムで測ること。
タイムを測ることで、ゲーム感覚でモチベーションを維持しやすいです。
- まずは3つ1セットを紙を見ながら声に出して読んだタイムを測る
- 目標タイムをクリアするまで繰り返す
- 目標タイムをクリアしたら同じ3つを見なくても言えるように覚える
- 暗唱&目標タイムをクリアするまで繰り返す
- 暗唱&目標タイムをクリアしたら次のセットに進む
それでスピードがついたら最後は覚えてかつ速く言える練習です。
なお最初はお父さんやお母さん、先生、友達でもペアで練習するのがおすすめです。
必ずタイムは毎回書いて見える化しましょう。
子ども同士の場合は、たとえ別の段を覚えていても良いライバルになるので
1人で覚えるよりずっと楽しく、燃えます笑
覚えたことをだれかに発表する
これは絶対ではないですが、わたしは教室に来たお子さんが2の段を覚えたら
お迎えに来たお母さんにその場で言ってもらうこともあります。
たとえそこで躓いても、もう一回やってみよう!と何度も挑戦し、できたら大げさに喜ぶ、褒める。
科学的にも覚えた九九を長期記憶に残すためには日常生活で使うことが有効なのだとか。
テスト勉強しただけだとなかなか覚えられなかったものも、友達に覚えた歴史上の人物を教えてあげることで逆に自分が覚えちゃった、なんてことはないでしょうか?
それと同じようにただ覚えるだけではなく、なるべく第三者(できれば家族)に発表する機会を設けましょう!
まとめ
ということで今回は九九の覚え方をご紹介しました。
結局九九を覚えるための近道はないです。
全てを実践することは難しくても、少しずつ挑戦してみて
なかなか根気の要る作業ですが、せっかくなので楽しみながら
親子でたくさんコミュニケーション取っていただけると良いかなと思います!
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