【家族で移住者向け】子どもの学校はどうしよう?ドイツの小学校3タイプをご紹介

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駐在などお子さんも連れでドイツへの移住を考えた場合、お子さんの学校の事がすごく気になるところではないでしょうか?
ドイツは公教育は無料という子どもに優しい国。そして外国人であっても18歳以下のお子さんがいる家庭には補助金(Kindergeld)が出るまさに子どもに優しい国。

今回はドイツの教育制度と小学校のタイプ3つをご紹介します。

こんな人におすすめ
・これからドイツに移住を考えている

・ドイツの駐在が決まった

・お子さんのために家族でドイツ移住を考えている

ドイツの教育制度・小学校をさらっとご紹介

まずは簡単にドイツの教育制度をご紹介します。
ただしドイツは州ごとに教育制度が異なりますので今回はさらっと概要を。
ドイツ教育をご理解頂くために、まずはこちらの図をご覧ください。

大枠は日本と似ていて、幼稚園→小学校→中学→高校→大学と上がっていくのですが
年齢区分が若干異なるので、少し詳しく見ていきましょう。

3~6歳

まずは3歳から義務ではないですが、Kindergarten(幼稚園)に入ることができます。
デュッセルドルフでは日本人の先生のいる幼稚園もいくつかあります。
また日本語ではありませんが、モンテッソーリや森の幼稚園なども選択肢としてあるようです。

6~10歳(図の黄色の部分)

ドイツでの義務教育は9年(学校によっては10年)と日本とほぼ同じか少し長いくらい。
しかし、小学校であるGrundschule(基礎学校)は6歳〜9,10歳までのわずか4年間!
卒業時10歳の時点で次の進路を決める必要があります。
なぜならドイツで言う中学校は大きくわけて4種類にわかれているから。

10~15歳(図の濃い水色の部分)

ここがドイツ教育のややこしい所かと思いますが、日本の小学校高学年〜中学にあたる「中等教育1」は4種類にわかれます。

  • Hauptschule(ハウプトシューレ):だれでも入学可 外国語の生徒も受け入れるので間口が広い
  • Realschule(レアルシューレ):技術職、専門職に進みたい人
  • Gesamtschule(ゲザムトシューレ):13年間の中高一貫校 大学進学も可能
  • Gymnasium(ギムナジウム):大学進学のためのエリートコース 一番人気

16~18歳(図の緑の部分)

中等教育1が終わると、今度は日本の高校にあたる「中等教育2」に進みます。ここでは3種類にわかれます。
残念ながらレアルシューレやハウプトシューレに入ったところから、大学進学のためにGymnasiale Oberstufeに行くことは基本的にはできないようです。
そこがドイツの厳しいところです。


そして18歳〜19歳ころにやってくるのがAbitur(アビトゥア)
大学に進学するためには必ず受験する必要があります。
日本で言うセンター試験+学校の成績を足したようなものでしょうか。
学生にとっては一大イベントのようで、アビトゥアが終わった日は街中で学生達がお酒を飲んで騒いでいます笑
(ドイツは16歳から飲み始めることができる)

日本との違いは?

日本と大きく違うことは、10歳という早い段階で進路を決める必要があるということ。
と言っても、そんな早くから将来のことを決めるのも難しいので
親御さんはホワイトカラーの仕事や医者、弁護士を目指してほしいという気持ちからギムナジウムに進むことがトレンドのようです。
一方でHauptschule(基幹学校)は成績が悪い生徒が通う学校、ドイツ語が得意ではない移民の子どもが通う学校というイメージがついてしまっているようで
ドイツでは問題視されているとも聞きます。

日本ともまた異なった問題を抱えているようです。

ということでドイツの教育制度をご理解頂けたのではないかと思います。
ではここから、日本からドイツに移住する場合の選択肢をご紹介します。

日本から移住する場合のドイツの小学校3タイプ

日本からドイツに移住する場合、必ずしも上述したドイツの教育制度に入らなければいけないわけではありません。
大きくわけると3つの選択肢があります。

  • 現地校(ドイツ語)
  • インターナショナルスクール(英語)
  • 日本人学校(日本語)

1つ1つ詳しく見ていきましょう。

現地校

現地校とはつまり、ドイツ人がみんな行く現地の学校です。
ドイツに今後長く住みます!という方にとってはこれ一択ではないでしょうか。
ドイツでは公教育は基本的に学費は無料です

授業はもちろんドイツ語。
よって最初はドイツ語も勉強しながら、学校の勉強もしなければいけないため2倍も3倍も大変です。
しかし、多くの大学が学費無料のドイツなのでここでがんばっておけば将来役に立つのは間違いないですよね。

ちなみに先ほど学費は無料と書きましたが、私立の学校 例えばモンテッソーリ教育やシュタイナー教育の学校に関してはお金がかかります。
金額に関しては学校によって様々のようですが、年間5,000€〜€7,000(55万円〜75万円)程度とも聞きます。
興味のある方はぜひ調べてみると良いかもしれません。

ちなみに、公立のモンテッソーリやシュタイナー学校もあるみたいですね。

ドイツの現地校に関してもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

日本の中学からドイツのギムナジウムに転校!現役高校生にインタビュー

現地校メリット
学費が安い

現地校デメリット
ドイツ語が大変

おすすめ
将来的にドイツに長く住む人

インターナショナルスクール

今後将来的にグローバルに活躍してほしい!という方はぜひインターナショナルスクールがおすすめです。
もしくは、数年はドイツその後はアメリカ、そして東南アジア・・・などいろんな国々を駐在として転々とされている方は移動ごとに言語を変えることは難しいので
ずっとインターナショナルスクール一本、という方もいます。

ドイツで色々なインターナショナルスクールの先生と話しましたが、本当にどの学校も先進的な教育方針を取り入れ
かつ予算も潤沢にあるので、ITの活用も積極的な学校がほとんど

もちろん学費も比にならないくらい高いため、ハードルが高いのがネックですが。
(大体年間100〜120万円程度のようです・・・!)
しかし教育の質で言えば圧倒的に現地の学校より高いと言えます。

なお授業はもちろん英語ですが、英語を話せないお子さん向けのサポートも大体の学校がしっかりしている学校が多い印象ですね。

インターのメリット
教育の質が高い

インターのデメリット
学費が高い

おすすめ
お子さんに将来的にグローバルに活躍してほしいと考えているご家庭
色々な国で駐在している方

デュッセルドルフにあるインターナショナルスクールの詳細はこちらから
学び続ける学校、ISD(デュッセルドルフ・インターナショナルスクール)訪問レポート①!

日本人学校

日本人学校は日本の商工会議所が管轄の日本人が日本語で教える日本式の学校です。
もちろん教科書も日本のものですし、日本の文科省が定める指導要領に従っています。
(そこは良くも悪くもと言ったところでしょうか・・・)

基本は2~3年の駐在でまた日本に帰るので、なるべく戻ってからも学習の遅れがないように
という理由で日本人学校を選ばれる方が多いです。

ただし全ての地域に日本人学校があるわけではなく、デュッセルドルフやフランクフルト、ベルリンやミュンヘンなどの大きい都市に限られるのでご注意ください。

なお年間の学費は約€500〜€600程度なので、現地校よりは高いですがインターよりは安いです。

日本人学校のメリット
日本のカリキュラムで学ぶことができる

日本人学校のデメリット
下手するとドイツ語全く触れずに学校生活を送ることになる

おすすめ
数年で日本に帰国する方

 

番外編:補習校

補習校というものをご存知でしょうか?
お父さんまたはお母さんが日本人のお子さんや、日本で生まれたお子さんなど
何かしら日本にルーツのある子で普段は現地校でドイツ語を使っているけど
日本語を学びたい、というお子さんのために日本語を学ぶことができるのが補習校です。

平日の放課後や週末に通うため、いわゆる日本語の塾のようなイメージでしょうか。

もし「これからドイツに移住し、現地校に通うけど日本語も忘れてほしくない!」という親御さんはぜひ補習校も視野に入れましょう。

なおこれもデュッセルドルフやケルン、ボン、ベルリンやフランクフルトなんかもあります。
日本人学校よりも多いですね。

学校によってカリキュラムや雰囲気も全く異なるようなので、必ず見学してから決めることをおすすめします!

まとめ

今回ドイツのざっくりとした教育制度から、日本から来る方がどの学校を選ぶべきか!?をご紹介しました。
まとめると

長期でドイツに移住する方
現地校
または
インターナショナルスクール

2~3年の短期でドイツに移住する方
インターナショナルスクール
または
日本人学校

という選択肢になります。
どちらにするかはご予算に合わせて、また今後のお子さんの将来をよく考えた上で選択して頂くのが良いのではないかなと思います。

 

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