【そろばん奮闘記1】私がドイツでそろばんの先生になった理由

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こんにちは!
現在ドイツでそろばんの先生をしているユキグチです。

「ドイツでそろばん!?」
と思う方も多いかと思いますが、大丈夫です。私もまったく予期していませんでした。
ちなみに今から2ヶ月前は

・そろばん未経験
・ドイツ語話せない
・教員経験なし

という三拍子揃っていた私がどうしてそろばんの先生になったのか、今回はその経緯をご紹介します。

資格が先?それとも仕事が先??

もしパン屋さんになろうと思ったら皆さん最初に何をしますか?
製菓の専門学校に行って、パンの作り方を学んで
そこからパン屋さんで実際に働いてみる。

もし会計士になろうと思ったら皆さんどうします?
まずは大学で勉強してから、簿記の資格を取り
そこから会計事務所で働く。

それが一般的。

でも、もし学校で勉強している時に
「あれ、パン屋さんよりお菓子作る方が好きかも!」
とか
「あれ、簿記しているより、企業の経営や投資の方が面白い!」

って思うかもしれない。
途中で気が変わることだってあるし、人間興味が変わるのは普通のことですよね。
でも一旦大学に行ってしまうと中々方向転換は難しいことが多い。
しかもそれまで費やした時間もお金も無駄になる可能性もある。

それなら先に仕事をして、自分のやりたいことが明確にわかってから大学に行くべきでは?

と私は考えています。

大学や資格はゴールではない

日本だと、本当に何がやりたいかわからないまま(というか考えもせずに)
「資格を取ると安心だから」 とか 「大学を出ると就職に有利だから」
と言った理由で大学に行ったり資格を取ったり。

もちろん大学に行くことも資格を取ることもすごく大事ですが
それ自体が目的、そしてゴールとなってしまう人も多いように感じます。

というか実際に私がそうでした(汗)

担任の先生
担任の先生
将来どんな仕事したいか考えて進路を選ぶように。
僕は親に言われたし、偏差値も高いから法学部に入る!
周りの友達
周りの友達
ユキグチ
ユキグチ
まあ、とりあえず会計学科なら就職に困らなそうだから良いか・・・(会計って何だろう)

案の定大学1年の4月につまずきその後4年間苦しむことに・・・
(日本の大学のすごい所は、それでも卒業できてしまうのですが)

だから日本では受験勉強はがんばるのに大学に入ってしまったら途端に勉強しなくなる。

本来であれば、仕事や自分のやりたいことを達成するための手段として大学や資格があるべきだと思います。

でも自分のやりたいことがわからない場合はどうしたら良いのか?

先に行動してしまえば良い。

何がしたいかわからないのであれば、とりあえず色々と経験してみる。
そうすると自ずとやりたいこと、興味のあることも見つかってきます。

その上で大学に行く必要があれば行けば良いし、資格が必要なら取れば良い。

ということで自分の大学時代の反省もあり私はまったくのゼロからスタートでも大学に行くより先に仕事をしよう!
と決めてドイツに来ました。

最終的に行きついたのは「そろばんの先生募集!」の文字

しかし、そうは言っても世の中そんなに甘くはありません。
ただでさえドイツ(とくにベルリン)では教育関係の仕事の求人は少なく、あったとしても「経験者募集!」の文字。

それでも私のような未経験者でも応募できたのが

「語学学校の事務」や「日本人向けの受験対策の塾」、「日本語学校の先生」

辺りでしたが、とりあえず応募してみることに。
実際に話を聞き、有り難いことにいくつか内定も頂きましたが自分の中ではいまいちピンときていませんでした。

その理由としては、「その仕事を通して数年後の自分の姿がイメージできなかった」から。

例えば今から日本語や英語の先生になっても、5年後10年後その仕事は必要とされているのか?
と考えた時に、もしかしたらテクノロジーの進歩で語学を学ぶ必要がなくなっているかもしれない。

日本の受験対策の塾で先生をやっても数年後は受験自体が変わっているかもしれない。

そんな中、偶然ドイツに住む日本人向けのサイトの求人欄を眺めていた所
「そろばん教室の先生募集!」の文字。

最初は「ドイツでそろばん!?」と思いつつも詳細を読むと、どうやら未経験でもOKとのこと。
更に聞くところによると最近は海外でもそろばんが広がりつつあり
しかしヨーロッパではまだ全然広まっていない。

そして計算機としての「そろばん」はとっくの昔に廃れてしまったけど
教育として能力開発としての「そろばん」はまだまだ可能性はある。

テクノロジーがいくら進歩してもこどもの集中力や計算能力を伸ばすための手段として残るのでは、と思いました。

ちなみに、そろばんなんて小学校の頃に触ったくらいでもう何十年もさわっていない。
それどころか「そろばん=既に過去のもの」、この時代でも習い事としてそろばんをやっている人がいるなんて知りもしなかった(笑)

ただ私の中にあったのは「何だか面白そうな気がする」という直感だけ。
そしてその1週間後には当時ベルリンで住んでいた家にそろばんと教材が届きました。

さて、これからどうなる!?

つづく。

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1 個のコメント

  • 【そろばん奮闘記2】先生の幸せ=こどもの幸せ?日本の先生働きすぎ問題を考えてみる へ返信する コメントをキャンセル

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