【オランダ教育ツアー3日目②】教材の種類は圧倒的!モンテッソーリ教育の小学校

3日目の今日はオランダはハーグ市内にあるモンテッソーリ教育の学校、「CHR.Montessorischool De Abeel (以下De abeel) 」を訪問しました。
モンテッソーリ教育は日本でもここ数年よく名前を聞くようになってきましたが
史上最年少棋士 藤井聡太さんやGoogleの創設者やFacebook,Amazonの創設者も学んだ教育として有名ですね。
なぜモンテッソーリ教育卒業者には世界的にも有名になる人が多いのか?
今回は実際に見学した様子を元にモンテッソーリ教育の実際をご紹介します!

1日目はこちら
【初日】オランダ イエナプラン主催の教育ツアー参加!

2日目はこちら
【オランダ教育ツアー2日目】フレネ教育 ✕ 移民への挑戦

3日目①はこちら
【オランダ教育ツアー3日目】オランダ教員養成専門学校 どんなとこ??

 

モンテッソーリ教育とは?

まずはモンテッソーリ教育をよく知らない方のためにモンテッソーリ教育に関して。

モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。 「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。(参照:日本モンテッソーリ教育 綜合研究所

そしてモンテッソーリ教育の特徴としてよく挙げられるのが

感覚教育

モンテッソーリ教育はとにかく教材の種類が豊富!しかも日本のように教科書だけではなく、ブロックや紙、砂などとにかく子どもの感覚をフルに活用できるような教材が教室中に散りばめられています。
それはなぜかと言うと、モンテッソーリは「子どもは元々好奇心が強い」と考えており、その好奇心を刺激するための手段として様々な道具を利用しはじめたようです。

算数もビジュアルでわかりやすく

 

異年齢ミックスのクラス

クラスは縦割りで4~5歳 ,小学校1〜3年,小学校4~6年生が同じクラスで学んでいます。
日本のように1年ごとの進級はなく、2~3年間同じクラスで学びその上のクラスに上がっていきます。
年齢をミックスにすることで、3年目の生徒が1年目の生徒に教えることを自然に促し
結果的に「助け合いの精神」を学ぶことができます。

自分のことは自分で

子どもが自分で考え、選択することで自主性を育てる、というのがモンテッソーリ教育では重要視されています。
そのため日本のように先生が用意した教材を全員で使うのではなく、
早い段階から自分で使う教材や学ぶ内容を決めなくてはいけません。
これは責任感や自主性を持たせることに繋がります。

細かい部分は色々とありますが、やはりこの3つめの「自分のことは自分で」という部分を小さい頃から意識させることで
日本のような受け身な姿勢ではなく、自らすすんで学びにいくという姿勢が身につくようです。
そしてその子どもの興味を持たせる動機となるのがモンテッソーリオリジナルの「教材」にあるようです。
大人が見ても触ってみたくなるようなおもちゃが沢山ありました。


ちなみにこれは一見椅子に見えるけどペダルがついており、生徒は漕ぎながら勉強をすることもできるようです。
動きながら勉強する方が集中でき、暗記力もつくとか何とか・・・

De Abeel学校に関して

【オランダ教育ツアー2日目】フレネ教育 ✕ 移民への挑戦でもお伝えしましたが、オランダでは1つの建物に別の学校が入っているのは当たり前。

今回訪問したDe Abeelは私立のモンテッソーリ小学校ですが、同じ敷地内には公立のモンテッソーリ小学校が入っていました。
校舎前のグラウンドや遊具は一緒に使っているようです。

校庭に大きいアート

今回はまず到着後すぐに、この学校のお話を聞きその後に校舎の見学をさせて頂きました。
その際に出た質問を今回はご紹介します。

算数などの基礎教科はどうしているの?

De Abeelでは国語と算数の授業は通常の講義型の授業を行っています。
しかし教材に関してはもちろんプリントや教科書も利用しますが、ビジュアルで理解しやすいような教材を用意しているので
自習の時間には子どもはクラスの色々な場所にある算数関連の教材を使って勉強をします。

そしてそれ以外の社会や理科などに関しては「コスミックプロジェクト」と呼ばれるものがあります。
クラスごとに1つのプロジェクトが与えられており
そのテーマに沿って各生徒は1週間ごとに課題が与えられます。
そしてその1週間の課題を達成するために、生徒は1日ごとのタスクを自分で決めることになります。

(イエナプランで言うワールドオリエンテーション)

例えばクラスのテーマが「日本」だとすると、日本に関する歴史を調べる課題や
日本の人口を調べる課題、日本の自然を調査する課題もあります。
1週間で「日本の人口」を調べる課題の生徒は
月曜日にはインターネットで情報を調べるタスク、火曜日には統計の見方を学ぶタスク、水曜日には男女比タスク・・・
と毎日別のタスクがあり、最後にはクラスのみんなに調べたことを発表します。

1週間で「日本の人口」調べるだけで1億3千人のうち男性が何%で・・・
と調べる上で比率の勉強や天候、少子化の問題も学ぶことになるかもしれません。
このように社会、理科、と教科をわけるわけではなく、実際の世界で起こっていることを通して色んな角度から学びを深めることができます。

音楽や美術の授業はないの?

元々モンテッソーリ教育ではあまり音楽やアートに関しては授業としてはそこまで積極的ではありませんでした。
しかし近年音楽やアートも子どもの発育に大きな影響を与えるということで、除々に音楽やアートの授業を入れるのが当たり前になってきました。

異年齢の生徒が混ざっていると、クラスの中で進捗に大きな差が開くのでは?

もちろん年齢が違えば進度も違いますが、算数や国語などの講義が必要な教科に関しては
授業中に1つのテーブルに集めて講義をします。それ以外の生徒は自分でたてたスケジュールに沿って自習を進めます。

私達が訪問した際もちょうど、音楽の授業を見させて頂きました。
クラスの8割くらいの生徒が参加しているようで、残りの2割は下の年齢のため別の教室で算数の授業を受けていました。

音楽もサークルになって学びます

気がついたこと

まずは教材の種類の多さには驚きでした。
そしてどれもカラフルで工夫の凝らしてあるものばかり。
一見すると教材で遊んでいるように見えるけど、しっかり学びのある教材というのがさすがモンテッソーリと言ったところでしょうか。

教室の中で砂を触ることができる

ただし政府から学校への補助金の多いオランダでは簡単にはじめることができそうですが
日本で一から全てを揃えるとなると、中なかの初期投資が必要だなという印象も。

そして今回のツアーで様々なオルタナティブ教育の学校を見学し、他の学校より
「エリートを育てている」というのは感じました。
もしかしたら元々あったモンテッソーリへのイメージなのかもしれませんし、この学校に限ることかもしれませんが。

他の学校、例えばイエナプランはより「子ども本来のあるべき姿」を大事にしている印象で
モンテッソーリは「子ども本来のあるべき姿」を大事にしつつ、よりテクニカルな社会に出て仕事をすることを意識しているのかな?
という気がしました。

今後もう少しその辺りは調べて行きたい部分ですね。

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