そろばん奮闘記7 オンライン授業 せんせいが気をつけるべきコミュニケーションの壁

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オンラインの授業を開始してからはや2ヶ月が経とうとしています。
工夫次第ではオンラインの授業は教室での授業と同じか、もしくはそれ以上の効果を出すこともできることがわかってきました。
しかしここで大きな課題になってくるのが、画面越しのコミュニケーションに関して。

今回は教師側が気をつけたい、オンライン授業での生徒とのコミュニケーションで気をつけたいことをまとめてみました。

アンケートで浮き彫りになったコミュニケーションの壁

日本も緊急事態宣言が解除されたりと、だんだんとコロナウイルスの影響も収まってきました。
ここで出てくるのが、アフターコロナの状況下でオンライン授業を継続するべきか、教室での授業に戻るか?

学校関係者も保護者の方も生徒本人もオンライン授業のメリット、デメリット、そしてもちろん教室でのオフライン授業のメリット、デメリット両方あると感じはじめてきたのではないでしょうか?
でも今後オンラインでの授業と教室での授業どっちが良いのか、それとも両方を提供し続けるのか。

私が働いているそろばん教室では、入会している生徒の保護者を対象に「オンラインと教室での授業どちらが良いのか?」
学習効率準備の手間など様々な要素に関してアンケートを取ってみました。

その結果から浮き彫りになったオンライン授業最大のボトルネックは「コミュニケーションの壁」があるということ。

具体的には

オンラインの授業ではわからない部分を質問しずらい
声が大きい子の声ばかりが通り、シャイな性格の子はなかなか声を出せない
他の生徒と交流が難しい

等々の声が上がりました。
先生側はメインで話す側なのであまり気がつかないですが、とくに子ども達の中でも元々あまりコミュニケーションが上手くない子に関しては
パソコンやスマートフォンの画面という壁がコミュニケーションを難しくしていることがわかりました。

コミュニケーション面で気をつけるべき5つのこと

そこで2ヶ月のオンライン授業を通して気がついた
オンライン授業で教師側が気をつけるべきコミュニケーション面への配慮5つにまとめてみました。

1.授業の参加者を少人数にする

そもそも論ですが、やはりコミュニケーションを重視する場合は人数が少ない方が良いです。
もはや授業設計の話なので、先生1人のチカラではどうしようもない!ってことも多いかもしれませんが・・・
やはり大学の講義のような先生1人、生徒が30人以上みたいな講義型は一方通行になりがちです。

やはり少人数、理想は5人〜6人程度の授業であれば一気に双方向型の授業ができます。
わたしの経験上7人以上からはコミュニケーションが少しギクシャクしがちかな、と思っています。

もし講義型しかできないって場合は
zoomではブレイクアウト機能を上手く使い、少人数にわけてグループワークの時間を増やしたり
Remoというオンラインシェアオフィスツールなどおすすめです。

私も一度だけ使いましたが、Skypeやzoomとは違ってフリーアドレスのシェアオフィスにオンラインで入っている感覚のサービス。
同じテーブルに座った人同士でしか話をできないので、自然と少人数になります。
ただしテーブルごとに先生のようなファシリテーター役が必要にはなります。

2.生徒の名前を呼ぶ

これは意外と大事です。
まずはzoomでミーティングを開き、生徒が入ってきたら毎回「◯◯くんこんにちは!」と名前を呼ぶことを意識するようにしました。
そこで反応があるかどうかで音声チェックもできるので、一石二鳥です。

教室で新しい生徒に対して

この子名前なんだっけ・・・
ユキグチ
ユキグチ

とかたまに起こるのですが、オンライン授業の場合は名前が画面に表示されているので間違えようがないので助かってます笑

3.細かいことでも突っ込む

これはとくに大人数の講義型の場合は、一覧画面にして生徒の様子を見れると思いますが
その時に例えばモグモグ何か食べている生徒がいれば

「◯◯くん何か食べているの?」
とかあえて声をかけたりします。

これは実際にフィードバックでもらった声ですが
大人数が入ったミーティングや授業だと、声を欠けられることでより

自分のこと見てもらっている・・・
学生
学生

って思うんだとか。

それ以外にも
兄弟が画面に映ったら「弟くんも参加していいよ〜」とか
女の子なら「かわいいワンピースだね」とか

とにかく「あなたのこと見ていますよ!」っていうことが伝われば良いので、目を配って小さな異変や変化があれば何でもつっこみます。

ただし同じ生徒を集中攻撃すると気分を悪くすることもあるので、程よいバランスを心がけましょう笑

4.質問コーナーを設ける

これは既にやっているよ、って人も多いと思いますが授業の最後
もしくは途中でも良いので「何か質問ある人〜」ってちゃんと時間を区切ってあげるのも大事です。

質問が出てこなければ、とくにシャイな子には「◯◯くんはどう?」って声かけます。
そうすると自分からは声上げづらい子も、先生から聞かれれば答えてくれます。

時間がない時とかは結構飛ばしちゃうときもあるんですが、積極的に聞いてあげましょう。
もし聞きづらかったらチャットやメッセージ機能もありですし、Youtubeライブのようなタイムラインで流れるようにするのも一種のコミュニケーションですね。

5.あえて雑談をたくさんする

雑談なんてしている時間なんてないよ!
って声も上がりそうですが、意外と雑談大事だな〜って思います。

授業のはじまる前のちょっとした時間に「週末何かした?」とか
「学校はじまった?」とか授業に関係のない話を降るだけで
あとは生徒が話はじめます。

あえて授業に関係のない話をするだけで
自分の話をするだけで人間の承認欲求は満たされるし、より身近に感じるんだそう。

ちなみにこれを書いているタイミングでこんな動画がアップされていたので。

参考にしてみるのも良いかもしれません。

1番大事なことは・・・

ということで今回は5つ挙げてみました。
今後やっていく上でもっと増えるかもしれませんが、その時はどんどん追記していこうかと思います。

色々とありますが、オンライン授業で一番大事なことは コミュニケーション面で不安に思っている人は意外とたくさんいる ということを知ること

中々表面上には出てきづらいコミュニケーションの問題ですが
(そもそも苦手だと伝えられる子どもはコミュニケーションに問題がないので)
それを教師側が理解し、少しでも意識するだけでも大きな一歩だと思います。

今回のアンケートを取るまでは「この子は元々シャイだからな〜」で終わっていましたが
だからこそ、教師側がしっかりと声をかけてあげることが重要だと気付かされました。

もし参考になれば、ぜひシェアして頂けたらと思います!

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