ヨーロッパ圏内を車で移動しようと思っている方は要確認!
高速道路料金の支払いVignette(ビニェッテ)に関してご紹介します。
タイトルにはEU圏内と書きましたが、EU加盟していないヨーロッパ諸国もVignetteがあるのでご注意ください!
オンラインで事前に購入できるE-Vignetteに関しても併せてご紹介します。
Vignetteとは?必要な国と必要のない国がある
今回ご紹介するVignette(ビニェッテ)は、日本で言う高速道路の料金のことを言います。
- 日本の場合:高速道路の利用距離によって支払うシステム。料金所やETCで支払う。
- ヨーロッパの場合:高速道路の利用期間(1日/1ヶ月/1年)によって支払うシステム。ステッカーを購入またはオンラインで購入する。
ヨーロッパを車で旅行する場合は、国ごとにVignietteを購入する必要があります。
販売所でVignetteを買って、ステッカーを車に貼り付けます。
Vignetteが必要な国は?
国によって必要・不要は異なりますし、料金も異なります。
わたしの住むドイツの高速道路アウトバーンは基本的に無料ですが、車体が7.5トンを超える大型トラックの場合は必要等色々と基準があります。
・オーストリア ・ブルガリア ・チェコ ・ハンガリー ・モルドバ ・ルーマニア ・スロバキア ・スロベニア ・スイス
わたしは一度ドイツからブルガリアまで車で旅行したことがありますが、ちょうどこのVignetteが必要な国だったのですべて買う必要がありました。
Vignetteっていくら?
国によって異なりますし、期間によっても様々。
参考までにいくつか比較してみましょう。
D1(乗用車)の場合 | 10日間 | 1ヶ月 | 1年 |
チェコ | 310czk(約1,500円) | 440czk(約2,200円) | 1,500czk(約7,700円) |
オーストリア | €9.50(約1,300円) | 2ヶ月 €27.80(約3,500円) |
€92.50(約12,000円) |
ハンガリー | 3640ft(約1,300円) | 4,970ft(約1,800円) | 44,660ft(約16,000円) |
なお、料金は年によって変更になるそうなので都度ご確認ください。
早速購入方法を見ていきましょう。
Vignetteの購入方法は2種類
Vignetteは入国して販売所で購入する、もしくはオンライン購入の2種類があります。
Vignetteのステッカーを購入
まずは販売所で購入する場合です。
販売所は高速道路でその国に入国したすぐに販売所があることもありますし、ガソリンスタンドやサービスエリアに販売所があったり国によって様々です。
一点注意なのが、土日や祝日、夏休みなど多くの人が移動する日は販売所がとても混んでいます!
これは金曜日の夜23時頃のチェコのVignette販売所です。販売所は2箇所あってもどちらも長蛇の列でした。
ちなみに販売所で購入の場合は、車種ナンバー等を登録してお金を払うとステッカーをもらうことができます。
そのステッカーを車に貼りましょう。
参照:https://www.adac-shop.de/vignetten/vignetten-finder/9070/oesterreich-vignette-pkw-10-tage
販売所ではなくても、ADACのサイトからステッカー自体を事前にオンラインで購入することもできるようです・・・!
とは言え、これから紹介するE-Vignetteの方が即日発行なので便利かもしれませんが。
あまり長時間待ちたくない方はこれから紹介するオンラインでE-Vignetteの購入を試してみましょう!
オンラインでE-Vignetteを購入
次はオンラインでの購入です。
オンラインの場合は利用開始日を選択できるので、旅行日が決まっていれば数日前から購入もできますし、移動している間に当日購入、当日発行することもできます。
- その国が運営している公式サイトで購入する
- 料金はユーロではなく、現地通貨で支払う
- 印刷が必要か、即日発行できるのか念の為に確認
色んなサイトでVignetteを販売していますが、手数料を取られることもあるので必ず公式サイトかどうか確認しましょう。
また、支払い通貨がユーロの場合は、だいたいがレートが悪いのでなるべく現地通貨で支払えるサイトにしましょう!
Step1:それぞれの国ごとのサイトにアクセス
参考までに、いくつかの国の公式サイトをご紹介します。
チェコなら「.cz」、ハンガリーなら「.hu」、ブルガリアなら「.bg」といった具合ですね。
Step2:車種と利用期間を選択
普通の乗用車の場合はD2(総重量が3.5トン以下)を選択しましょう。
バイクの場合はD1Mです。
また期間も10日、1ヶ月、1年から選択できます。
1週間の旅行なら往復で10日、1ヶ月未満の旅行なら往復を考えて1ヶ月になりますね。
Step3:オンライン決済
支払いはクレジットカードはもちろん、Paypalで支払えることも多いです。
支払い方法はサイトによって異なるので、自分にあう方法を選択しましょう。
Step4:メールにE-Vignetteが届いているか確認
決済が終われば、あとは登録したメールアドレス宛にPDFのVignetteが届きます。
※まれに領収書がVignette代わりになるというサイトもあるようです。
必ずメールを確認しましょう。
ステッカーのように印刷して貼ったりは必要ないです。
万が一、高速道路上でVignetteの有無を確認する人や、警察に聞かれたらPDFを提示しましょう。
購入時に車種を登録します。
車種ごとの登録になるので、1ヶ月購入して別の車で使うということはできないのでご注意ください!
車でヨーロッパを旅行するときの注意
今回わたしはドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、セルビア、ブルガリアと7カ国を車で旅行しました。
Vignetteに関してご紹介しましたが、それ以外に知っておいてほしい注意点をご紹介します。
EU⇔非EU間の国境沿いは結構時間がかかる
気になる国境に関してですが、ドイツからチェコ、チェコからオーストリアのようにEU間の移動に関してはとくに何もなく気がついたら国境を越えています。
問題なのがEUから非EUの国境。
例えばブルガリア⇔セルビアの国境、セルビア⇔ハンガリーはそれぞれものすごく時間がかかりました。
国境沿いでパスポートコントロールがありさらには積荷のチェックがあったりと1台1台しっかりチェックされます。
(なぜかEU同士のルーマニア⇔ブルガリアも時間がかかりました)
国境沿いはそれはもう長蛇の列です汗
わたしの時は土日だったのもあり、ひどいと2〜3時間ほど待たされました。
非EU国はインターネットもつながらないことも
わたしはドイツのSIMカードを利用しているので、EU圏内はデータローミングでとくに追加料金等は支払わずにインターネットに繋げることができます。
しかしセルビアや、ボスニアヘルツェゴビナのような非EU圏を運転する場合は、インターネットがつながらなくなります。
非EU以外もインターネットを使えるプランに切り替えるもしくは
事前にGoogleMapでオフラインのMapをダウンロードしたり、Youtubeで何曲か音楽をダウンロードしておいたりおすすめです!
とくにセルビアの国境沿いでインターネットは繋がらない状態で2時間ほど時間を潰すのが中々苦痛でした汗
国によって荷物の制限がある
いくら車だから、自由に荷物を載せられる!とは言え飛行機と同じように
その国に持ち込めるアルコールやたばこ等の制限はあります。
EUの場合はアルコールの場合は1人1リットルまで、たばこは200本までのように国によって異なりますが基準が異なるので気になる方は事前に調べておきましょう!
もし規定以上のアルコール等が見つかれば没収されるか、関税がかかってきます。
ということで、今回はヨーロッパでの車旅に関してご紹介しました!
参考にして頂けたら幸いです。
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