こんにちは!
今日から待ちに待った日本イエナプラン教育協会主催の教育視察ツアーが始まります!
5日間、オランダはデン・ハーグにある
イエナプラン教育、モンテッソーリ教育、フレネスクール等々色々な学校を実際に訪問させて頂く予定です。
なぜ私が今回のツアーに参加することになったのか?
上述したように、今回のツアーではオランダの公立、私立の幼稚園から小学校、中高、大学を訪問し
「オランダの教育は日本の3周先を行く」と言われる教育現場を実際に見ることが目的です。
ちなみに主催は日本イエナプラン教育協会。
イエナプランに関しては別の記事で紹介しますが、ドイツ発祥でオランダでも流行っているオルタナティブ系の教育メソッドになります。
私のイエナプラン教育との出会いは実は7年前。
偶然テレビ「アナザースカイ」で尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんがオランダの小学校を訪問しているのを見てドがつくほどびっくりしました。
ただ、その頃はとくに教育に特別興味があったわけではなかったのですぐに忘れてしまったのですが頭の片隅では「オランダは教育がすごい・・・」と覚えていました。
そして数年が経ち、わたしがフィリピンで働きはじめ日本の教育に関して何だかモヤモヤした気持ちがあった頃、「そしたら海外はどうだろう?」と調べはじめました。
そんな中、偶然インドネシアはバリに面白い学校があることを知り、調べること数年。
実際に昨年バリにあるGreen Schoolの見学をし、それをきっかけにオルタナティブ教育に行き着きました。
なおGreen Schoolの訪問に関してはこちらに記載しているので、もし興味あればこちらをご覧ください。
バリ Green School 訪問記 1
バリ Green School 訪問記2 ツアー詳細,地元民の反応とは?
Green Schoolを調べていくうちに日本の教育とのギャップを知り、さらにヨーロッパでは既に国によって様々な教育メソッドがあるとのこと。
有名なところではフィンランドでは試験や成績がなかったり
デンマークのフォルケホイスコーレ(社会人向けの学校)
イタリア発祥のオルタナティブ教育やドイツで多いシュタイナー教育等々。
ただ私の中では「同じオルタナティブ教育でも何が違うの?どれが一番良いの?」
と思いつつ日本でもオルタナティブ教育関連のイベントに参加し、理屈では何となくわかっていながらも何となくしっくりこない。
以前からイエナプラン協会が教員養成のツアーをオランダで実施しているのはわかっていても
「どの教育が良いのかわからないのに、決め打ちで参加するのもなあ・・・」
と思っていた矢先、偶然今回の「オランダ教育視察ツアー」を見つけました。
イエナプランスクール以外にもモンテッソーリやダルトンなど色々な学校が見れる、
しかも今はドイツに住んでいて私が住んでいるデュッセルドルフから電車で2時間という近場なので
「百聞は一見にしかず」
ということで今回参加に踏み切りました。
今回のツアーに関して
今回のツアーは日本イエナプラン教育協会の主催で、多くの人は日本からこのツアーのためにオランダに来ています。
今回は14人でみなさん様々なバックグラウンドですが共通するのは
「日本の教育に違和感を感じ、何とか変えたい!」
という気持ちが多い人たちの集まっています。
初日の今日は、まずはペアになって自己紹介をしその後そのペアの人の紹介をグループの人とシェアをしましたが
大学生もいれば、保育園の園長、大学の教授、フリースクールを自分で経営している人など
なかなか日本で会うことはないだろうな、という人とも繋がることができるのもこのツアーの醍醐味。
今回の出会いが今後どこかで面白いことになる可能性もあるので、そこも楽しみにしています。
最初にもご紹介しましたが、明日から1校ずつオランダはデン・ハーグを拠点に周辺の
・イエナプラン教育の小学校
・モンテッソーリの小学校
・フレネスクールの公立学校
・小学校教員養成大学
・学童保育
・ダルトン教育の中学高校一貫校
等々オランダの様々な学校を訪問するという、盛りだくさんな5日間です!
初日のオリエンテーションで主催者の方からも
「イエナプラン教育だけが全てではない。様々な教育を見てそれを比較して、良いところ取りすることも大事。」
と言われ、私が知りたかったのはこれだ!ということで明日からの視察が楽しみです。
初日の内容と学び
初日の今日はまずはオリエンテーションをしました。
歴史で見るオランダの教育制度の全体像
オルタナティブ教育の基本的な考え方
オランダ教育の現状
等々お話を聞きました。
実はオランダ国内でのイエナプラン教育と謳っている学校は全体のほんの6%にしか過ぎず、
イエナプランの要素を取り入れた学校や色んな要素を取り入れた学校も多いとのことです。
今日のお話でとくに印象に残ったことをシェアすると
1.オランダの学校では子どもに自由を与え、その上で子どもに責任を取らせる
→日本のように校則で大人が決めたことを子どもに押し付けるわけではなく、子どもに選択の自由を与える
失敗してもそれを隠すわけではなく、「それがなぜ失敗だったのか?」をしっかりみんなで考える風土が根付いている
2.オランダは移民に対する教育も政府がしっかりと補助金を出している
→長年移民を受け入れしていたオランダは移民の子どもがしっかりとオランダの学校に馴染めるように、語学面でのサポートも手厚い。
ドイツとの違いは、それをもっと早くから始めていた。
3.障害児に対する協同も長年準備をしていた
障害があっても障害がない子どもと一緒に学ぶことはオランダでは当たり前。
そのための補助金もしっかり確保されており、それは長年のトライアンドエラーの積み重ねによるもの。
4.ICTの導入が日本より早い
ICT教材(デジタル教材)も早いうちから導入しているそうです。それは先生が楽できるから。
新しいことを導入するときのマイナス面ばかりを見すぎて中々新しいことに挑戦できない日本との違い。
やはりオランダという国の考え方を初日からガッツリと知ることができました。
明日からは実際に学校を訪問するので、インターネットや本で調べたこととの違いをしっかり見てこようかと思います!
つづく。
[…] ちなみに初日の記事はこちらから。 【初日】オランダ イエナプラン主催の教育ツアー参加! […]