ドイツでの自動車の運転免許事情に関して今回はご紹介します。
日本では東京に長く住んでいたため、全く免許の必要なかった私。
しかしVolkswargenやBMWなど自動車大国のドイツでは、やはり車の免許があると良いな〜って感じることが多いです。
ということで今回わたしがドイツで運転免許を取るまでの流れを順を追ってご紹介します!
ちなみに今回は第一回目ということで、そもそもドイツの運転免許事情からドイツでの自動車学校選びに関してです。
・日本で免許は持っているけど、しばらく運転していない方
学科試験や応急処置コース、役所への手続きに関してはこちらをご覧ください。
日本の運転免許はドイツで有効?ドイツの免許は日本帰国後も使えるの?
すでに日本で免許を持っている方、日本でも頻繁に運転していた方もしていない方も共通して
日本の免許はドイツで使えるのか!?という問題
日本の免許はドイツでも使えるのか?
まず結論から言うと、日本の免許はドイツでも有効です。
滞在期間によってその手続は異なるようですが
- 6ヶ月以内滞在の場合(観光や出張)
→日本の免許証のドイツ語訳もしくは、国際免許証があれば運転可 - 6ヶ月以上滞在の場合(移住や長期滞在)
→入国から6ヶ月以内の場合は住民登録後に道路交通局 (Führerscheinstelle)で書き換えが可能
→入国から6ヶ月以上経っている場合は、試験を受け合格したら上記同様に書き換えが可能
となっているそうです。
万が一日本で免許取ったけど、しばらく乗っていないペーパードライバーの方はドイツの教習所でペーパードライバー向けのコースもあるので
そちらを受けるのがおすすめです!
ドイツで取得した運転免許は日本で利用できるのか?
そして日本でも免許を持っていない方にとって、気になるのが「ドイツで取得した免許は日本帰国時も有効なのか?」という問題。
結論から言うと・・・
ドイツで取得免許は日本でも有効です!
ただしJAFもしくは大使館で翻訳された翻訳文があれば日本でも運転できるようです。
日本はジュネーブ協定の参加国とのことで、ジュネーブ協定国間では簡単に運転できるようですが
残念ながらドイツはジュネーブ協定には入っていないそうです。
しかしドイツは日本と同等レベルの免許制度を持っている国と認められるため、翻訳さえあれば運転ができるんだとか。
ちなみにスイスやフランス,ベルギーもドイツのようにジュネーブ協定外だけど、同等レベルの免許制度と認められている国です。
参考:警察庁 ホームページ
ドイツの運転免許基本情報
ということで、ドイツで運転免許を取る方向けにこちらの運転免許に関する基本情報をご紹介します。
そもそもどのクラスの免許を取れば良いの?
日本で言ういわゆる普通自動車の免許はKLASSE Bと呼ばれていて
その他にKLASSE BEやKLASSE B96などもあります。
違いは以下を参照してみてください。
最大の総重量 | 牽引 | 備考 | |
KLASSE B | 3,500kg | 可能 (750kgまで) |
750kgのものを牽引する場合は2,750kgの自動車まで可能 |
KLASSE BE | 3,500kg+3,500kg (自動車+牽引) |
可能 (3,500kgまで) |
3,500kgの自動車で3,500kgの牽引が可能 |
KLASSE B96 | 4,250kg | 可能 (キャンパー等も含む) |
とくにKLASSE B96ではキャンピングカーのようなWohnwagenや馬を運ぶPferdeanfängerなども運べますが
普通自動車を運転する方はKLASSE Bを取得しましょう。
オートマとマニュアル、どっちがおすすめ?
ドイツもマニュアルの免許とオートマの免許と2種類があります。
日本ではオートマの免許がかなり浸透していますが、ドイツはまだまだマニュアル自動車を運転する人も多いです。
マニュアルの免許を持っていればオートマの自動車も運転できることから、まだまだマニュアル人気が高く
なんと、値段もマニュアル免許の方が安いんだとか。
とくに最近増えてきている電気自動車はオートマしかないようですが、マニュアルの免許を取るに越したことはなさそうです。
ちなみにドイツのKLASSE Bにもスクーター(45km/時)もしくは農業用のトラクター等(40km/h)等も運転できるようになるとのことです。
なお日本でオートマの免許しかとっていない方は、ドイツでマニュアルの免許に切り替えることができます。
ただしTÜVもしくはDEKRAで試験を受ける必要があるのでご注意ください。
また日本同様にドイツでは18歳から免許の取得が可能です。
自動車免許を取るための費用は??
料金に関しては約€2,000〜€3,000、日本とほぼ同じくらい。
筆記の試験が結構難しいらしくドイツ人ですら何度も落ちることがあるそうです(汗)
そのため、落ちる度にお金を払う必要があり金額は人によって様々なんだとか。
料金に関しては次の章でもう少し詳しくご紹介します。
ドイツ語あまり得意じゃないんだけど・・・
そんな方のために調べたところ、いくつかの教習所ではドイツ語ではなく英語や他の言語で対応している学校もありました。
わたしの知る範囲では日本語対応しているところはありませんが・・・
ドイツ語以外に英語やフランス語など別の言語を話せる方は選択肢がありますね。
ただし、試験(とくに実技)はドイツ語になるので、最低限自動車で利用するドイツ語単語は抑えておいた方が良さそうですね。
【料金に関して】日本の教習所とドイツの教習所の違いは??
今回自分の教習所選びのために色々と調べてみました。
調べると色々と日本と異なることが多かったのですが、中でもいくつか興味部会部分をご紹介します!
教習所の料金は分割で段階に分けて払っていく
日本では合宿免許コースや、短期集中コースなど色々とあるかと思います。
そして金額も20〜30万円くらいを一括で支払って・・・
というのが普通かと思いますが、ドイツでは最初に基本料金を支払い(大体€1,000〜€1,500くらい)
後から試験代や追試代など払い、最終的に20〜30万円くらいになるようです。
ドイツは田舎の教習所より都市部の教習所の方が安い
これはドイツ人の友人に聞いたのですが、ドイツでは田舎の方にある教習所より
都市部の方が安いんだとか。
理由としては都市部にはたくさんの教習所があるため、どこもお客さんを確保するために色々なプロモーションを打っているから。
郊外に住んでいる方も移動が可能なら少し移動して、教習所を都市部にした方が安いようです。
とはいえ、教習所によって金額は結構異なるようなので色々と比較するのがおすすめです。
オートマよりマニュアルの方が安い
前述しましたが、ドイツではマニュアル自動車の運転免許の方が安い傾向にあるんだとか。
ただし、自動車の生産自体はどんどんオートマ自動車が増えているそう。
とくに環境配慮への意識が高いドイツでは電気自動車を好んで買うトレンドもあるんだとか。
地域によって金額がやや異なる
ドイツ国内でも地域によって基本料金が異なるそうです。
東ドイツ(ベルリン等)の方が比較的安く
南ドイツ(ミュンヘン等)は一番高いんだとか。
わたしの住む西ドイツはおそらくその中間くらい・・・?
軽く地域別にいくつかの教習所のGrundbetrag(基本料金)を比較したところ以下になりました。
KLASSE Bの基本料金 | |
ベルリン | €200〜€300 |
ミュンヘン | €300〜€450 |
デュッセルドルフ | €200〜€350 |
ハンブルク | €300〜€350 |
各地の学校2~3校を調べただけなので、上記表が必ず適用されるわけではないのですが
やはりミュンヘンが比較的高いのは一目瞭然です。
デュッセルドルフも調べると意外と安い学校がいくつかあり、Grundbetrag(基本料金)が€200を切る学校もありました。
学科教習もオンラインで学べる
今回調べていると、コロナの影響か?学科教習(Theorie)もオンラインで受けれたり
独自のアプリを開発し、自宅で学ぶことのできる学校も複数あり
それを売りにしている教習所もあります。
日本は法律の問題か!?なかなかオンラインでの学科教習が難しいようなので
ドイツは日本より通いやすさはありますね。
まとめ
ということで、今回はドイツの運転免許に関して色々とご紹介しました。
まとめると
※長期滞在者は渡航6ヶ月以内の手続きがおすすめ
・ドイツの免許:日本で利用可能
※翻訳が必要
となりますので、既に日本で免許を持っている方はドイツに来るにあたり手続きをするか
もしくは観光の場合は国際免許証がおすすめです。
またドイツでの普通自動車の免許を取る場合は
・オートマよりマニュアルの方が安くておすすめ
・料金は一括ではなく、段階にわけて払っていく
・英語やその他の言語を対応している学校もいくつかあるので、ドイツ語が苦手でも安心!
ということになります!
こちらの記事で、自動車学校の選び方や学科試験、役所への登録手続きに関してご紹介しているので
気になる方はぜひ!
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