【そろばん奮闘記9】そろばんは何歳からはじめるのがおすすめ?適齢期を先生が考えてみた

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ユキグチ
ユキグチ
現在ドイツでそろばんの先生をしているユキグチです!今回はわたしの経験から、そろばんをはじめる適齢期を考えてみました

「うちの子、最近数字に興味を持って来たけどそろばんとかどうかしら?」
「学校の算数が苦手だから、そろばんはじめさせたいけど、遅すぎかな?」

等々これからそろばんをはじめようかな、と考えている方にとってタイミングは気になるところかなと思います。

そこで今回は、
をわたしの経験を元に「そろばんは何歳からはじめるのがおすすめ?」適齢期をご紹介したいと思います!

こんな人におすすめ
・これから自分の子どもをそろばんに通わせようかなと考えている

・既にそろばんを習っているけど、このまま通わせてて良いのか疑問がある方

・現在子育て中のお父さん・お母さん

 

そろばんをはじめる適齢期はずばり!

まずは、最初に結論を書くと
そろばんをはじめる適齢期はとくにありません!(なんでやねん!って感じですが・・・)

もちろん、色んなサイトを見ても書いてある通り
6歳〜10歳くらいまでではじめるお子さんが多いですが、その間でないからそろばんを始められないなんてことはありません。
むしろ年齢より、お子さんの能力によってそろばんをはじめるかどうかを考えると良いかなと思います。

6歳くらい(小学1~2年生)ではじめて、まだまだそろばんのたし算・引き算が苦手なお子さんもいれば
4~5歳ではじめて、半年で中級くらいまで行ってしまうお子さんもいます。

よって、5歳だからはじめないといけない!とか12歳だからもうはじめるのは遅い!
という考え方ではなく、「うちの子はここはできるから習わせてみよう」とか「うちの子の性格には向いているかもしれない」っていう観点で
そろばんをはじめるかどうかか見極められると良いかと思います。

色んなお子さんを見ていて思うのは、そろばんが得意な子(学習スピードが速い子)は年齢ではなく
「どれだけ下地があるか」と「お子さんの性格」で決まるように思います。

そろばん得意な子の特徴とは?

年齢の話は少し置いておいて、ここで少しそろばんが得意な子の特徴を挙げてみましょう。

わたしはそろばんの先生として様々な年齢のお子さんを見てきましたが
圧倒的に習得が速い子、学習スピードが速い子はいます。

そろばん得意な子の特徴

  1. 数の感覚をしっかりと持っている
  2. コツコツとした単純作業が得意
  3. 集中モードに入るのが得意

挙げだすとキリがないですが・・・
大きくこの3つがあるかなと思います。

1の「数の感覚」に関しては学校の算数の点数が良いとかそういうことではなく、
8という数字をただの記号として知っているというわけではなく
「5と3の組み合わせ」とか「10より2少ない」とか、もっと数の概念として理解しているということなんですが・・・

ここは少し長くなるので、気になる方はこちらの記事をご参照ください。

【3~5歳児向け】そろばんをはじめる前につけて付けておきたい!数の感覚とその練習法

2の「コツコツとした単純作業が得意」に関しては、どちらかと言うと性格に近いので
訓練するというより、向き不向きになりますが・・・
傾向としてコツコツと単純作業をすることが苦ではないお子さんは、比較的そろばん自体もフィットしどんどん上達するように思います。

3の「集中モードに入るのが得意」に関して

うちの子、全然集中力なくって・・・!

なんてご相談をいただきます。
もちろん性格の部分もありますが、集中モードへの入る環境を整え、訓練さえすれば誰でもできます。

集中力に関しての詳細はこちらの記事にまとめています。

集中力が続かないと悩む人へ・・・子どもの集中力を鍛えるテクニック3選と生活習慣

なので年齢に関係なく1~3が揃っているお子さんはどんどん上達する傾向にあります。

現在既にはじめているけど「段々とそろばんへのモチベーションが下がってきた」とか「うちの子1年以上そろばん教室に通っているのにいっこうに進んでいる様子がない・・・」なんて悩んでいるお父さん、お母さんは
一度お子さんのことをよく観察してみて、この1~3どこかが欠けていないかな?
と見てみると良いかもしれません。

では少し年齢の話に戻しましょう。

そろばんは早くから始める方が良いはウソ!?

まず大前提として数字を書ける、そして数を数えられる年齢と考えると、やはり早くても3〜4歳くらいからそろばんをはじめることができます。

早く(小学校入学前)はじめるメリットとしては

  • 暗算力が付く
  • 小学校の算数でスタートダッシュをきれる
  • 手先が器用になる

これくらいでしょうか。
ただし、早ければ良いってもんではないと言うのが私の意見です。

わたしが働くそろばん教室では4歳児から受け入れていますが
やはり数字の書き方がおぼつかなかったり、何よりあまり細かい作業をしたことがないお子さんは
そろばんの珠を動かすことが難しかったりします。

更に前章でも紹介した、数の感覚をまだ持っていない場合は、そろばん以前に数を数えることだけでも精一杯ということもあります。
あまりにダラダラと進めていると、練習している本人が飽きてきて、だんだんと嫌になってくるなんてこともあるので
基礎が全くない状態ではじめるのはあまりおすすめしません。

小学校4~6年生からそろばんをはじめるのは遅いのか?

一方で小学校4~6年生からそろばんをはじめる場合
「ちょっと遅いかな?」と心配する方もいますが、全然心配いりません!

小学校4年生を超えるとかけ算,わり算の基本的な知識は既に入っているため
半年もあれば、中級くらいまでいくこともできます。

一点デメリットがあるとすると、「簡単すぎてつまらない」と思ってしまうかもしれません。
一回型を覚えてしまえば、あとは100や1,000,100,000・・・とケタ数が増えるかスピードアップの練習となっています。
よって、ある程度のレベルまでいって飽きてしまい辞めるということはあるかもしれません。

更に5歳頃からはじめた子と比べると、どうしても暗算力は劣るでしょう。
でもそこまで心配せずとも、10代の頃の脳は本当に柔軟なので、訓練すれば問題ないかと思います。

とは言え、学校の算数が苦手なお子さんがそろばんをはじめてしばらく経つと
算数が好きになった、算数の成績が良くなった、なんて話はよく聞きます。

直接的にそろばんのスキルが算数の成績に繋がるというより、計算力や暗算力が付いたことにより
自信に繋がり、その自信が自然と算数全体のモチベーションに繋がったのでしょう。
(こういうことをプライミング効果って呼ぶそうです。脳を騙すことで、自然と行動にも現れるそうです)

まとめ

今回そろばんをはじめる年齢、そしてそろばんが得意なお子さんの特徴を挙げてみました。
わたしの結論としては、適齢期はないと思います。

早くから始めるメリット、デメリットがそれぞれありますし
向き不向きがあるもんなんだな〜って先生をはじめてみて改めて思います。

そして、遅すぎるかな・・・と心配している方に向けて、
わたし自信大人になってからはじめたので、言えますが

そろばんをはじめるのに遅いなんてことはない!と思います。

むしろ大人になってからはじめたことで、指導者という立場では「子どもたちがどんな所でつまづいているのか」をよく知ることもできましたし
良い脳みその運動にもなりました。
(残念ながら、大人になってからはじめた場合は暗算力の上達には限界を感じますが・・・)

これからそろばん教室に入ろうかな、って考えている方は
一度お子さんの能力や性格も合わせて、向いているかどうか
いま必要かどうかを考えた上で入塾を考えてみてください!

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