初心者におすすめ「LFCコンポスト」やり方を説明するよ 失敗と成功例

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LFCコンポストってご存知ですか?
食べ残しや普段は食べない野菜の皮や種を土に混ぜると、土の中の微生物が分解してくれて、あら不思議、ゴミがなくなっている!という魔法のようなもの。
さらに生ゴミを入れ続けると、その土は栄養たっぷりの堆肥に生まれ変わるんです。ゴミは減るし植物は育つ、生活費も浮くわで三方良しのコンポストやり方をご紹介します!

そもそもコンポストとは?LFCコンポストって何?

そもそもコンポストについて簡単に説明しますと、英語だとコンポスト(Compost)は堆肥を表すのですが
日本だと基材(堆肥の元で土みたいなもの)に生ゴミを入れておくと、土の中にいる微生物が分解してくれ、そこから植物を育てるための堆肥を作ることができます。
これら一連の取り組みをまるっとコンポストって呼んでいたりします。

余談ですが、わたしが住んでいたドイツでは地域やアパートごとのゴミ置き場に生ゴミ専用のコンテナがあって
そこに直接家庭での生ゴミを入れておくと、回収業者が回収して堆肥にして農家の方々に配っているんだとか。
行政主導のコンポストプロジェクトがあって、ただごみ捨てていると思っていたけど知らずのうちにコンポスト活動していることが多いです。
ただ夏場になると虫が大量発生して、近づくのも蓋を開けるのもビビっていました笑

コンポストにも色んなやり方があり、ダンボールやバケツ、専用のコンポスター何でもありです。
※今回は他のコンポスターの詳細は割愛しますが気になる方はこちらがとてもわかりやすいです。
今回ご紹介するのが初心者でも簡単と専らの噂で、わたしもはじめてみたLFCコンポストです。

LFCコンポストについて

そもそもLFCとはLocal Food Cycling の略で日本語だと地元食材の循環という意味でしょうか。

自分達で食べるものがコンポストとして生まれ変わり、さらにその堆肥を使って野菜やフルーツとして実をつけさらにそれを食べて・・・
とうまい具合に循環するエコシステムが完成します。

ユキグチ
ユキグチ
ゴミは減るし、家で野菜を作れば食費も抑えられるし一石二鳥!

さて、LFCコンポストの特徴を簡単に説明すると

  1. しっかりと配合された基材(堆肥の元になる土みたいなもの)をもらえるので失敗知らず
  2. グレーのフェルトバッグと何だかおしゃれだし、広いスペースがなくても始められる
  3. バッグも2重構造なので匂いや虫も気にならない

ということで、買ったらその瞬間から始められます!
失敗したらどうしよう?とか置く場所どうしよう?
とかあんまり気にせず、どんな場所に住んでいてもはじめることができます。

定期購入もできて、大体2〜3ヶ月程度で堆肥が完成するので次のコンポストをはじめるのですが
それに必要な基材が定期的に送られてきて便利です。

LFCコンポストをはじめて気がついたメリット

いまこの記事を書いている約半年前からコンポストをはじめたのですが
半年経って気がついたメリットをご紹介すると

  • ゴミの量が圧倒的に減った
  • 夏場のゴミに対するストレスがなくなった
  • 生ゴミ以外のゴミにも気が向くようになった

一つ一つ説明します。

ゴミの量が圧倒的に減った

元々夫婦2人暮らしで、週に約2回10Lの袋で可燃ごみを捨てていました。
とくに春〜夏にかけては、袋がいっぱいになっていなくても生ゴミの匂いや虫を気にして無理矢理でもゴミをだしていましたが
コンポストに切り替えてからは、可燃ごみは週1回に減りました

わたしの住む地域では10Lごみ袋が10枚で100円だったので、ゴミ袋代だけで年間約1,040円
それが半分なのでいまは約520円程度になりました。

夏場のゴミに対するストレスがなくなった

ごみ袋代だけは正直そんなにメリットは感じませんが、圧倒的にこのメリットの方が大きいです。
夏場はやはりどんなに気をつけていても生ゴミの匂いや虫はつきもの。
ごみ捨ての頻度を増やしたり、防虫対策しても限界はあります。
しかしコンポストをはじめてから生ゴミが出なくなったので、夏場でもゴミ袋がいっぱいになるまで待つこともできますし、何より虫の心配をしなくて済むようになりました。

生ゴミ以外のゴミにも気が向くようになった

これは予想外でしたが、コンポストをはじめてから可燃ごみの量を減らすことが楽しくなってきて

「意外とプラスチックゴミ多いな?」とか「これはどの分別になるんだろう?」
とか気がつくようになりました。

さらに、可燃ごみを出す際に水気のあるものはなるべく乾燥させてからが良い、と聞いたので
紙のコーヒーフィルターや濡れてしまったティッシュなどは、ゴミ袋に入れる前に一度乾燥させてから入れるようになったりと
生活一つ一つの行動に変化が現れました。

コンポストはじめる前の準備

ということで話が長くなりましたが、コンポストをはじめる前の準備です。

基本的に用意するものとしてはシンプルで

  • コンポスター:基材を入れる容器で据え置き型や電動のものまで様々な形状がある
  • 基材:ぼかしや籾殻など中身は様々
  • スコップやゴム手袋:混ぜるのに必要 ゴム手袋の場合は中の温度もわかるのでおすすめ

この3つがあれば十分です。

おすすめ!自治体からの助成金を使えるかも!?

今回のLFCコンポストに限らず、コンポストを始める前におすすめしたいのが自治体からの助成金を上手く使うことです。
もちろん自治体によって差がありますが、結構多くの地方自治体でコンポストを始めたい人への補助金を用意しているようです。
わたしの住む新潟市では、コンポスターの購入に対して最大20,000円を助成してもらえます。
※条件によって利用できるか異なるので確認しましょう

個人的には、少し容量多めであればこの辺りがおすすめです

参考にした書籍

わたしはコンポストやりたい!と思いたって翌日には友人から偶然にも使っていないLFCコンポストをもらってはじめたのですが
やりながら色々と本やYoutubeで調べてみました。

その中で参考にしたのが



最低限の基礎知識を学べました。


コンポスト意外の話も多いですが、かなり徹底した究極的なゼロ・ウェイスト生活でした笑
参考までに。

LFCコンポストのやり方・注意点

今回はLFCコンポストのやり方や注意点をご紹介します。
注意点はわたしの失敗談も含めてご紹介しているので、ぜひ始める前にチェックしておくのをおすすめします!

LFCコンポストのやり方

今回はLFCコンポストですが、大まかな流れは他のコンポスターと同じです。

STEP1:準備

まずは基材とバッグの中に入れます。
基材はLFCを購入したときに付いてくるので、中に入れるだけです。

春先は屋上に置いたりしていた

STEP2:程よく基材を湿らせる

次は基材はとても乾燥していて、これでは微生物が活発にならないので程よく湿らせます。
わたしは最初水をジャバーっと入れてしまって底から水が出てきてしまったので笑
霧吹きか何かを使うのがおすすめです笑
あとわたしはお米の研ぎ汁をよく入れていました。

STEP3:余った食べ物を入れる

準備ができたら、後は食べ物を入れます。目安1日あたり300g〜500gを入れることができます。

おすすめ
野菜や果物の皮、食べ残したもの、使いおわった揚げ油、淹れおわったコーヒー豆のかす

分解に時間がかかったもの
野菜の芯、玉ねぎの皮(乾燥しすぎている?)、卵の殻、お肉の骨

気をつけるもの
生肉(入れすぎると虫が発生する可能性も)、貝の殻(これは基本的に入れない)

これは他のコンポストしている人に教えてもらったのですが
人間が好きなものは微生物も好きだし、人間が食べたくないものは微生物も好まない

これを意識すると分解の速度や入れて良いかどうかわかります。
たしかに、野菜の皮とか食べたくないですもんね・・・

STEP4:よく混ぜる

よく混ぜて、中に空気を入れましょう。
細かい話をすると嫌気性(空気が必要ない)と好気性(空気が必要)の微生物がいるそうで、空気を入れないと分解はするけど悪臭が出るそうなので
食べ物を入れる、入れないに関わらず毎日中を混ぜるようにしましょう。
それが匂いや虫を寄せ付けない秘訣です。

STEP3-4をあとは毎日繰り返すだけです。
入れる量や頻度によりますが、これを2〜3ヶ月繰り返します。
(わたしは入れる量も頻度も少なかったので4ヶ月繰り返しました)

STEP5:お休み期間

3ヶ月ほど入れたら1ヶ月ほどお休みしましょう。
LFCの場合はもう一つバッグを用意すれば継続して生ゴミを入れることもできますし
わたしはお休みの期間はダンボールに移して、ダンボールコンポストとしてお休みしました。

お休み期間中も混ぜたり水分を補給したりして一定のコンディションを保ちます。

堆肥の完成

約1ヶ月のお休み期間を経たら完成です。
あとは土と1:1で混ぜて植物を植えることができます。

LFCコンポストの注意点

コンポストって本当に簡単です。
いくつか注意点としては、中の水分量の調整です。

水分は多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメです。
多すぎると嫌気性といって空気がないため異臭を放つようになったり、少なすぎると乾燥しすぎて微生物が働きません。

土を握ったときにサラッと落ちてしまうのでなく、少し塊として土がくっつくくらいが良いようです。

コンポストの成功と失敗

わたしはLFCコンポストと同時進行でジッパー付きのビニール袋コンポストもチャレンジしてみました。

オートミールの空き袋で

キッチンの窓は夏の間中開けっ放しだったので、その前にジッパーはもちろん閉じずに開けたままの状態で袋の中に基材を入れてみました。

ジッパー付き袋のメリットは、閉めればすぐに中を混ぜることができる
デメリットは、口を開けていたとは言えやはり通気性が悪くコバエが少し出てきた

ところでしょうか。
2ヶ月弱食べ物を入れ、お休み期間わたしはすっかり存在を忘れ完全放置したところ・・・

中身がカッチカチに乾燥していました笑
もはや何が原因でカッチカチになったのかは不明ですが、また水を入れほぐしてこれからお休み期間に入る基材と一緒に混ぜました。

皆様もご参考までに!

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